2016年5月4日水曜日

ピクサー展:前編

もうゴールデンウイークですね!こんばんは!
書く内容は決めていたのですが、なかなか内容がまとめられずにいたら、かなり期間があいてしまいました…

今回は、4/23に行ってきた「ピクサー展」についてです!
いいものがたくさん見れました 色々すごかったし色々かっこよかった
長期間かけた割にはあまりまとまっていないかもしれないですが、書いていきます



展示の中に、これまでピクサーが作ってきた短編集を上映している場所があったのですが、
「ルクソーJr.」や「ニック・ナック」など、佐々木先生の映像創作入門の授業で見たような作品に混ざって、私が非常に惹き付けられたものがありました。
Day & Night」です。
















(Day & Night,2010)


トイ・ストーリー3と同時上映された短編のようです。
リンクは英語版になっているのですが、上映は日本語版で行われていました。
2人が「Day」の電波塔を映して演説を聞いているシーンは、よくは覚えていないのですが
「みんな違ってみんないい」みたいな事を言っていた気がします笑

他にも様々な作品が上映されていましたが、ここまでメッセージ性の強い物はなかったような気がします。
それが、私がこの作品に惹き付けられた理由だと思います。

他の作品は、ストーリーの面白さやキャラクターの愛らしさにクスッとくるような、単純に「おもしろい」ものでした。
しかし「Day & Night」はそれでけではなく、
別の物、正反対と思えるようなものにも良いところがあって、それをお互いに認め、活かし合うことで、争い事はなくなる
というメッセージを投げかけられているように感じました。
これこそ、ピクサーが大切にしている「Story is King.」なのではないでしょうか。

この言葉も、私の中に強く残りました。
「ストーリーこそ王」。
ピクサーでは映画製作の約3/4をストーリーに費やすそうです。
いくらキャラクターがかっこよくても、話が面白くなかったら魅力的にはならないと思います。良いストーリーがあってこそ、ですよね。

同じように、良いストーリーには魅力的なキャラクターが必要です。
良いキャラクターには、「身近に感じられること」が大切ではないでしょうか。
身近に感じさせるには、リアリティが必要です。キャラクターを取り巻く環境、性格、動作などに、現実味がなくてはならないと思います。
もちろん描かれるのがファンタジーの世界では、実際にはあるわけないのですが、それを如何に「あり得るかもしれない」と思わせることができるか。それがなくては、親しまれることは難しいのではないでしょうか。



ピクサーでは、声優の音声を元にキャラクターを動かす、という手法をとっています。その方が、動ているイメージがしやすく、リアリティがでるそうです。日本語と違って口もちゃんと動かさないといけませんから、その方がやりやすいのだと思います。
そのため、声優は非常に苦労するようです。

「Mr.インクレディブル」でフロゾンを演じたサミュエル・L・ジャクソンは、
セットも衣装もなく、共演者すらいない録音スタジオで、何時間もハイテンションの状態でテイクをこなしていかなくてはならなかった
そうです。
聞いただけで気が狂いそうですね…笑
この「声に合わせてキャラクターを動かす」方法は、サンダーバードでもとられています。

またトイ・ストーリー3では、バズが「スペイン語モード」になるシーンがあり、フラメンコダンサーの動きを参考にして作られ、アニメーター自信がフラメンコを一人で踊ったりしていたようです。
またロッツォは、「ビロードで作られたテディベア」という設定があったため、
職人を呼び、布から選んで、実際にロツォを作ってもらい、それをもとにモデリングしていったそうです。歩いた時の布のたるみや布の質感などを目で確認することができるため、違和感のない、実際にいそうな仕上がりになったのだと思います。

トイ・ストーリー3予告映像より。右側の赤いテディベアがロッツォ。














このエピソードを聞いて、サンリオの「ポムポムプリン」を思い出しました。
以前「ポムポムプリンだいすき展」に行った時、初代デザイナーがずっと見えるところに置いていたというぬいぐるみが展示してありました。
ポムポムプリンのぬいぐるみを初めて商品化した際のものらしく、かなり年季が入ったものだったのですが
それが、ポムポムプリンが何十年も変わらぬデザインで愛され続ける理由ではないかと感じました。

初代デザイナーのポムポムプリン。大分くったりしている。

サンリオキャラクターは、大幅なカラーリングの変更や、デザイナーの代替わりによる顔のバランス等のマイナーチェンジが少なくありません。ハローキティですら、例外ではありません。
そんな中、ポムポムプリンは20年目に入り、デザイナーは現在2代目ですが、カラーリングも、デザインも、バランスも、全てが発表当初のままで、非常に驚きました。
一度は人気が下火になったようですが、2015年のサンリオキャラクター大賞で1位に輝いたことも珍しいと思います。
「20年後にも通用するキャラクター」であるポムポムプリンは、これからもこのままで愛され続けるのではないでしょうか。

キャラクターを、実際目に見え、手に取れる形にしてあるということは、思っているよりも大切な事なのかもしれません。


 
話がかなりそれてしまいましたね ポムポムプリン好きなんです笑
思っていたより長くなってしまったので、次回に続く… ということにします。

2 件のコメント:

  1. PIXARは、とにかくスタッフの向上心や努力がすごいよね!

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  2. 改めて読んでみたけど、力の入った投稿ですな!

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